初めてハートエデュケーションセンターで体験したグループヒーリングワークは、多世代療法（ファミリーコンステレーション）でした。あのときの衝撃は、今でも忘れられません。セッションが始まった瞬間から、場全体の空気が変わり、言葉にできない何かが静かに動き出すのを感じました。最初は「自分のことを少し整理できたら」と思っていただけなのに、気づけば思いもよらないテーマが次々と浮かび上がってきたのです。誰かの話に胸がざわめき、見知らぬ人の動きに涙がこみあげる。それは、自分の中に眠っていた“何か”が呼び覚まされるような体験でした。まるで、場そのものが大きなひとつの生命体のように呼吸し、私たちを見えない糸でつなぎ合わせているようでした。このグループヒーリングの中で見えてきたのは、個人セッションでは見えてこない部分──無意識の奥深くに流れる、家族や先祖とのつながりでした。「私が感じている痛みは、もしかしたら私ひとりのものではないのかもしれない。」そう気づいた瞬間、涙が止まらず、身体の奥から何かがほどけていく感覚がありました。長い間、理由もわからず繰り返していた生きづらさ。それは、代々受け継がれてきた無意識の力動の中にあったのだと、体で理解しました。誰かを責めるでもなく、過去を否定するでもなく、ただそこに「愛」があることを感じたとき、深い静けさと安堵が私の中に広がりました。私たちが「私」と思っている存在は、家族や先祖、そしてこの世界全体と深く結びついている。そのつながりの中で生かされていることを思うと、涙がこぼれるほどの感謝が湧いてきます。無意識に背負ってきたものを、やさしく手放していく。この深く、そして驚きに満ちた癒しの時間を体験できるのは、ハートエデュケーションセンターのグループヒーリングワークだけだと、私は心から感じています。