vol.2 大人こそ、心の『スペース』が大切! from ゆみこ
呼吸するかぞくじかん
私のコラムのタイトルは「呼吸するかぞくじかん~わたしらしく家族と暮らす」にしました♪
家族みんなが自分のペースで呼吸している、だけど、そのオリジナルなリズムが不思議と調和し、居心地いい。
今の我が家は、少しずつ、そんな風通しのいい空間になってきています。
私は原家族から「息をひそめる」ように生きるのが当たり前だったので、以前は、家の中にいて、こんな呼吸しやすいことがあるなんて思ってもいませんでした。
過緊張で、身体ががちがちに固まっていたこと。
呼吸が浅く、リラックスしているつもりでもできていなかったこと。
セラピーを受けて初めて、気づいた衝撃の事実でした。
それから、セラピー&セルフセラピーを重ねていくことで
- お互いに気持ちよく呼吸しながら、暮らしていくこと。
- それでもそれぞれの人生に起こってくる家族の問題に、どう取り組んでいくか。
- わたしらしく家族と暮らすってどういうことか。
ひとつひとつ、目の前の家族との暮らしを通して、気づかせてもらっている毎日です。
CPCでのコラムでは、そんな家族との日常で起こった気づきを書いてみたいと思っています^ー^
今回 vol.1は、「大人こそ、心の『スペース』が大切!」というテーマでお届けします。
先日、フェイスブックの思い出機能で、5年ほど前に投稿した自分の記事がピックアップされてきました。
その投稿をみると、当時、話題になっていた10歳の哲学者「中島芭旺(ばお)」くんの本『見てる、知ってる、考えてる』の一文に、当時の私がとっても感動したという内容の記事でした。
当時、うちの長男くんもちょうど、不登校していた時期で、 芭旺くんも「学校に行かない」という選択をしていた時期でした。
だから、より、鮮明に、長男と同年代の彼の言葉が響いたのかもしれません。
その一文・・・というのは
私の居場所は私
=================
僕の居場所は、僕。
=================
10歳の彼に、そんな本質がさらりと言えてしまうというのもびっくりでしたし、まっすぐな彼の言葉に、私のインナーチャイルドが衝撃を受けました。
なんで、あんなことが言えるのだろう?と不思議でたまりませんでした。
ハートエデュケーションセンターで学んできて、改めて感じているのは、「こどもは、それがどんなものであれ、大人から与えられたもの(意識的なものでも、無意識的なものでも)を受け取って育つ」という視点です。
この視点で、 芭旺くんをみたときに、 芭旺くんのご両親がご自分自身に
===============
私の居場所は、私
===============
というスペースを与えていて、
そのスペースから 芭旺くんをありのままホールドするという在り方で関わっていらっしゃったのだろうなぁと思ったのです。
私自身は、ずっと自分の外側に居場所を求めてきては、傷つく、、、、という繰り返しで生きてきました。
自分の中に居場所がある・・・・なんて、考えたことも、感じたこともありませんでした。
だけど、今になって、やっと親自身が、また、こどもと関わる大人自身が、自分の中に『スペース』を許し、与えることの大切さを実感できるようになりました。
親にスペースがなくなると・・・・
先日、夏休みが明ける1日前の出来事です。
うちの小学1年生の次女ちゃんが、愚図り始めました。
この数日で、夏休みの宿題と格闘し、あとひとつで終わるというときでした。
この日は、たまたま、主人が在宅勤務で、主人もその都度、次女に声をかけてくれながら、何とか最後の宿題を終わらせました。
「じゃあ、今度は、明日の準備もしちゃおう!」
そんな風に私が声をかけたら、次女は、またわぁわぁ騒ぎ、大暴れし始めました。
久しぶりのかんしゃくに、私も困ってしまいました。
「ママが手伝うから一緒にしよう。」って言っても
「やだやだ~~~~~。ママが全部、やって~~~~~!!!!!」と次女。
「それだとあなたが困っちゃうんだよ。ママが全部、やっちゃったら、学校でどこにあるかわからなくなっちゃうよ~」と言うと
さらに、「やだやだやだ~~~~~~。もう、やだ~~~~~~~!!!!」と手足をバタバタ。
私は、こういう時、ついつい「この子が困らないように」という想いが先に立ち、「何とかこども自身にさせよう」と躍起になってしまうところがあります。
この時も、次女と私はどちらも譲らず、平行線のバトルに。
そんな一部始終をみていた主人が、次女に寄り添い、こんな声かけをしてくれました。
「ほら、こっちに来て。
ちょっと休もうよ。
みーみ(次女のニックネーム)もパニックになってるんだよね。
明日から学校だし、こどもにとっては
それってすごく大きな変化だもんね。
宿題がやっと終わったと思ったら
今度は準備もしなきゃって言われて
壁みたいに感じたのかもね。
大人は、やるべきことの見通しがつくけど、こどもはそうじゃないもんね。
わからなくても大丈夫だよ」
大人こそ、心の『スペース』が大切!
そう言いながら、次女が大好きなブルーベリーを器に盛り、次女に差し出す主人の姿を見て、ハッとしました。
- 次女もパニックになって、困っていたこと。
- そして、私自身も、不安やパニックの中にいて、自分の中にスペースがなくなっていたこと。
目の前で、こどもがわぁわぁ大騒ぎするとき、どうしても、昔の傷が疼いてそちらに引っ張られてしまいますが、こんな時こそ、親自身の中に『スペース』が必要なんだということを、主人の姿から教えてもらいました。
主人の言葉で、私の中のパニックしていたインナーチャイルドも落ち着きを取り戻したようでした。
そんなこんなで、ブルーベリーを食べ、少し休憩した次女ちゃん。
表情もおだやかに戻っています。
びっくりしたことに、その後、私たちから何にも言わなくても、自分から学校の準備をし始めました!
次女に必要たっだのは、彼女の気持ちを受け止める大人の存在と、ほっと一息つける「スペース」だったのだなぁと、胸がいっぱいになりました。
その後、主人に「すごいね~。私はいっぱいいっぱいになっちゃって、みーみに自分のやり方を押し付けてしまったけど、そんな対応、よくできるね~~~~。感動した~~~~~!!!!」って驚きとともに伝えると
「オレもいつもいつも、そんな風にできるわけじゃないよ。
オレにもみーみを受け入れるスペースがあったから、言えたんだよ」
って話していたのが、とっても印象的でした。
これまでワンオペ育児で、あまり主人に頼るということをしてこなかった私ですが、少しずつ、主人も育児に関われるスペースが生まれることで、私にとっても、こどもたちにとっても、受け取るものが大きいなぁと感じたエピソードでした。
ついつい、くせで「根をつめてしまう」ことはありますが、私自身も「スペース」をますます大切にしていきたいなぁと思っています。
皆さまも、どうぞ夏休み明けの今だからこそ、「息抜き」して、ご自分へのスペース大切にお過ごしくださいね♡
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではでは、これから、皆さんとこの場所でお会いできることを本当に楽しみにしています。
コメント